自宅サーバー環境のコアスイッチとして、Ubiquitiの「UniFi Pro XG 8 PoE」を導入してみた。
Compact desktop/wall-mountable, professional-grade 8-port, Layer 3 Etherlighting™ PoE++ switch with (8) 10 GbE and (2) 10G SFP+ ports.
L3オフロードも動作し管理UI統合が最大のメリット
- 8ポート全てが10GbE対応かつPoE++(最大対応で総計150Wまで)で、将来的な機器追加にも余裕を持って対応できる。SFP+ 10G✕2ポートも搭載しており、上位ルーターやアグリゲーション用途にも便利。

- 何と言ってもCloud Gatewayとの統合管理できる点が大きい。UniFiコントローラ上でルーター配下のスイッチとして自動認識され、トポロジー表示、ポート単位のトラフィック監視、ファームウェア更新までワンストップで完結する。機器を追加した際の個別ログインで管理する手間がなく、複数台構成でも見通しが良い。
- L3スイッチとしても実用的。 UniFi Network → Settings → Networksの「Router」と辿れば、VLANごとにルーティング処理をCloud Gateway UltraからPro XG 8 PoEへオフロードできることを確認した。GIP、DHCPサーバーともにスイッチ側で継承され、Cloud Gatewayの負荷分散という点で有効だと感じるところ。

- 変更時には「L3 Network Migration」という確認ダイアログが表示され、一時的なインターネット切断の可能性、IPv6設定の削除、Site Magicとは非互換という制約が事前に明示される(下画像)。仕様としてきちんとアナウンスされているのは好印象であって、安易な事故を防ぐ設計になっている。


- ポートごとの名前設定、リンク速度、Tx/Rx統計などがコントローラ上でひと目で確認できる(表示内容を自由に配置可能)。ファームウェアアップデート(7.4.1)もコントローラから問題なく完了した。
- 稼働中はポートLEDが青・紫・水色など通信状況に応じて光り、視覚的にもリンク状態が把握しやすい。

PoE++で複数APやProtectのカメラなど多彩なUniFi機器もサポート
- 本体サイズがやや大きく、設置場所によってはケーブルの取り回しに工夫が必要だった。また、いちばん最初の電源ONの際には空冷ファンが最大回転数になるため驚いたが、稼働後はほぼ無音になる(ファンレベル36の表示:下画像)。
- PoE++フル稼働時の発熱、消費電力は要継続確認(自宅環境ではAPのみなので問題なし)。筐体を触ると熱さは感じる(73℃の表示:下画像)。

- L3オフロード機能はSite Magicと併用できず、IPv6設定も移行時にリセットされる点は、複数VLANを使い分ける自宅ラボ環境では設計上の考慮が必要だった。
- AP配下のVLANをL3 Network Migrationした際、移行直後に接続中の端末がインターネットに出られなくなる事象が発生した。ただしWi-Fiを再接続したところ復旧しており、端末側のDHCP/ARP情報が新しいゲートウェイに切り替わりきっていなかったことが原因と考えられる。ダイアログで警告されていた「一時的な接続断」の範囲内ではあるが、IoT機器など再接続操作がしづらいデバイスが多いVLANで移行する場合は、事前にメンテナンス時間を確保しておくと安心だ。
総評
総じて筆者環境では現在オーバースペックであるものの、将来的な10GbE環境の充実さに貢献してくれるのが魅力だ。WANをアップグレードする予定が無いためCloud Gateway Ultraは10GbE対応でないもののUniFiのエコシステムで統合管理できる点に加え、単なるL2スイッチに留まらずL3ルーティングの一部をオフロードできる柔軟性も備えている。移行時の一時的な接続断は端末の再接続で解消する範囲だったが、IoT機器など無人稼働のデバイスが多い環境では計画的な作業タイミングを選びたい。Proxmoxクラスタやマルチノード構成でストレージ・バックアップ帯域を強化しつつ、VLAN設計を細かく詰めたい人には特におすすめできる一台だと感じた。しかしまぁ、円安もあって値段が高いのが難。。。
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